あがつま腰痛堂

補完代替医療として注目

体躯 脊椎

四足歩行の脊椎は直線的です。これは前足と後ろ足で支えるからです。人間も新生児では背中側にわずかに湾曲し、二足歩行を始めるにしたがって前後のバランスをとるために急速に湾曲を強め前後にS字湾曲を示し始めます。S字湾曲の減少は中年期より見られますが、早い時点で修正し維持していくべきです。・・・高齢者はこの湾曲が減っている方や逆転する方もいます。S字湾曲がしっかりしていないと俊敏に歩くことはできません。高齢者の転倒が多いゆえんと考えています。

脊椎と頭蓋骨

脊椎と頭蓋骨の接点である大後頭孔という穴へ正しく頸椎が入りません。このことは骨の可塑性を考えると頭蓋骨の底部の変形を起こすかもしれません。頭蓋底部は様々な機能があります。聴力の減衰は耳に通じる穴が細くなることで起きる場合もあります。高齢者の難聴は頭蓋骨の底部の変形によるものかもしれません。歯槽膿漏などに歯肉炎も耳下腺などの分泌が阻害されている可能性もあるでしょう。喉の舌骨の作用がきちんとしていないと空気と食べ物をのどで分けることができません(この機能は魚がえらで餌を濾す機能と同じ)。頭部の運動は主に頸椎1番と2番の二つの脊椎で行いますので頭部が自由に動かせないということになり、頭痛や肩こり眼精疲労といったものも起こすかもしれません。・・・近年のスマホやゲーム、PC作業では椅子にじっと座る時間が増えて脊椎のS字を減少させ、かつ首に同じ姿勢を強いるので今後、頸椎1番・2番に手術を必要とする脊椎管狭窄症に見られるカルシウムの沈着が起きる危険もあるのではないでしょうか。腰の脊椎漢狭窄症は本来のS字湾曲から外れ圧力が不良にかかり続けた結果のカルシウム沈着ではないかと疑っています。S字湾曲を取り戻せば、次第になくなっていくのではと考えています。もちろん、45歳以降S字をしっかり保ち維持していくことが重要です。

解説:猫の目

人間の目は6つの筋肉で動かされています。ウサギには瞼の下に薄い膜があったり、猫には目を引き込む筋肉があったりします。父は養生法で毎日冷水で目を洗い手を摩擦して目を押し込んでいましたね。この筋肉と首の筋肉は同じ傾向があって表情筋と呼ばれています。首が良ければ表情が良くなるわけです。魅力ある笑顔もここから生まれているかもしれません。顎のたるみ二重顎は解消できます。次は骨盤に行きましょう。